中規模本流のマイクロスペイ[FF]
- 2017/04/17
- 16:03

4/15(土) / 17 晴れ時々曇り
最高気温/25℃ 最低気温/12℃
日出時間/05:07 日没時間/18:19
東京の桜が散りはじめた4月半ば、山の桜は満開を迎えていた。
そろそろ春も終わりかなぁ、と思う。この日も気温は夏日を記録し、薄手のジャケットでも少し暑さを感じるほどだった。

さて、いつも本流スペイフィッシングではレディントンのダブルハンド6番にコマンドヘッド300grやスカジットエクストリーム400gr、STS-R400grなどのラインを合わせることが多い。
この組み合わせならかなりヘビーで良く沈むスカジット系フライも快適にキャストできるし、大きな川であらゆる層を探ることが可能だ。
またこのタックルの場合は60cmを超える大型のトラウトでもロッドが伸されるようなことはない。それもそのはずで、アメリカやカナダではこのスペックのロッドでスティールヘッドや狙っているとのことだ。
そんな訳だから犀川や利根川といった大規模な本流では有用な6番ダブルだけど、中規模河川のスペイフィッシングにはややオーバー気味な気がしていた。
それで今回から、中規模河川では昨年の夏以降お世話になった175grのコマンドヘッドを引っ張り出してきてマイクロスペイを楽しもうと考えた。
実はこのラインに適合するロッドを壊してしまったのだけど、良い季節になってきたということでJスイッチの6番を新調。
このロッドはツーハンドロッドなのだけど、適合ラインはシングルハンド6番を基準にしている。ロッドに表示されたグレーンウィンドウは160~250grとなっている。
この場合、160grはオーバーヘッドキャストの重量となる。実際AFTMAのシングル6番重量は160grだ。マックスの250grはスペイ系キャストの最大重量。スカジットのラインはこの値かやや軽いものを選ぶと良い。スカンジのラインならメーカー推奨のOH&Dで14g(216gr)を推奨しているので、そのあたりが目安になると思う。
さて、コマンドヘッドというラインは分類的にはスカジットラインになるのだけど、どの重さでもロッド指定の値から100grほど軽いものを使うことができる。つまりスカジット指定が250grのロッドなら150grのコマンドヘッドが投げられる。実際、僕はスカジット指定400grのロッドにコマンドヘッド300grを合わせているし、湖用の8番に至ってはスカジット600gr指定のところ450grのコマンドヘッドを使用しているけれど、まったくもって快適にキャスティングが行えている。
ということで、実際にJスイッチ6番にコマンドヘッド175grを合わせてキャストしてみると、予想ドンピシャで快適そのものだ。普通のウェットフライを使う場合、タイプ8のティップだって軽々抜けて飛距離だって風が無ければダブル6番とそれほど違わない。
ただい、ヘビー級のスカジットフライを使うとなるとラインの軽さから来るパワーの不足を感じた。キャスト時にコンティニュアスロードをかなり意識しないとイントルーダーやダーティーホーといった重いフライは抜けにくいし、飛距離もダブルの6番ほど伸びない。

さてさて、何度かテストキャストしてフィーリングを確かめたらいよいよ実釣開始。
この温かさで魚も上に出てきているだろうと思い、インタミのヘッドをセレクト。
フライはやや軽めに仕上げた小型のイントルーダー、クリアウォーター用のブルーホワイト×ピンクだ。このフライはこの場所で水が透明な日中に何度も実績のあるパターン。
まずはランの頭からキャスト&スイングをスタートする。レンジやスイングスピードを細かくコントロールしながら探っていくと、クンクンクン、とアタリが出た。が、乗らずに終了。少し時間を置いて同じポイントで同じスイングを再現してみると、今度はしっかりとフッキング。と思ったら下流25mくらいのところで連続ジャンプしてあえなくフックアウト。
フィールドのコンディションは申し分なさそうだし、魚の活性も良い感じだ。
フライはそのままで少し釣り下ると、またすぐにアタリが出るけれど、やはりフッキングしない。しばらくそんなことが続いたけれど、ようやく待望のファーストフィッシュ。
ジャスト35cmの本流レインボー。こいつもかなり元気でジャンプやダッシュを繰り返した。
温かくなって魚も良く引くようになってきた。
その後はカゲロウのハッチが始まりライズが起こったのでウェットフライにチェンジして20cm後半くらいのヤマメを一匹キャッチ。ただ本命のダム湖で育った戻りヤマメではなかった。アタリはけっこうあるものの、いつもより乗らないことが多い。

午後はコーヒーを淹れて飲んだ。同行者はロッドを振り続けていたけれど、反応が無さそうだったのでそのまま川原で本を読み昼寝した。
ところで今日はアタリわりに乗りが悪く感じたが、どうやらラインがいつもより軽いのが原因のようだ。ラインが軽いからスイングのフッキングにテンションが少し足りないのかもしれない。
夕方、大量のユスリカのハッチの後、バサバサとヒゲナガカワトビケラが飛び出して、にわかに水面が騒がしくなった。
カディス系のウェットで今日最大の40cmの本流レインボーをキャッチ。
それから暗くなってヒゲナガのハッチが終わるまでさらに数匹のレインボーとヤマメをキャッチして今日の釣りは終了。夜になると気温は少し下がったけれど、カジカガエルの鳴き声が心地よい夕闇に夏の気配を感じた日だった。

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