9/18(日) 雨
最高気温/25℃ 最低気温/10℃
日出時間/05:34 日没時間/17:53
祭の夢を見たのは、たぶん、夜中ずっと降っていた強い雨の騒がしさのせいだろう。だけど同時に、フライシートを叩く雨音が自然の闇に紛れる不穏な気配を消し、とても心落ち着いた一夜を過ごすことが出来た。
テントの中にイエローとグレーがない交ぜになった薄明が満ちてきて目が覚めた。5時前だった。
雨は多少の強弱こそあるものの止むことは無さそうだ。
インナーテントの外側には、雨が染みた形跡は一切なかった。それに内側の結露もない。全ての水分はフライシートが受け止めてくれたようだ。
テントから頭を出すと冷気が顔を撫でた。息が白い。
テント前の流れは良いポイントが続いている。
すぐ目の前のヒラキでマイクロスカジットの釣りを開始すると、3投目か4投目でヒット。何度かジャンプされつつも手元に寄って来たのは32~3cmのワイルドなレインボーだった。
その後もポツポツとアタリはあるもののなかなか乗せることが出来ず、6時を回ると全く魚の反応がなくなった。
魚たち(トラウトだけでなく、ウグイも)の高活性はどうも暗い時間帯が主体らしい。昨夜たくさんの大型魚がライズしていたクリアな流れもひっそりとし、魚の姿は認められなかった。
魚の反応はないし雨足も強くなってきたから、いったんテントに戻った。ソロテントのわずかなスペースしかない前室でお湯を沸かし、二人分のコーヒーを入れて飲む。秋の気配漂う肌寒い朝だから、余計にコーヒーが染みた。
雨が弱まるタイミングを見計らってテントを片付け、少し下流のポイントに入る。
そこは水深のあるトロ瀬が続く一級の流れで、いかにも魚がたっぷりとストックされていそうな雰囲気があるのだけど、あれこれ手を変えてみても無反応だった。
そのうちに雨が土砂降りになり、梓川から犀川に至る広大な流域が急な増水と酷い泥濁りに見舞われた。
昼飯は松本城のすぐ側にある蕎麦屋「吉邦」へ。
前にも来たことがある店なのだけど、ここの蕎麦はとても美味しい上にボリュームも申し分ない。鴨つけ蕎麦はだし汁の中に入ったネギが香り高くジューシー。
飯を食って午後の予定を考える。
安曇野の川はどこも釣りにならなそうなので、思いきって大きく場所を変えることにした。
本栖湖は完全に嵐の様相だった。
激しい風に、雨も強く全身がぐっしょりと濡れた。
ただでさえ苦手(と言うかほとんど経験が無い)な湖の釣りだが、風のおかげでより一層難しくなった。
時間と共に向かい風はさらに強まり、キャスティングの飛距離は半分になった。ストリーマーを引くほどの距離を稼げなくなったので、巨大な浮きの下にタイプのことなる4つのニンフをぶら下げるルースニングのシステムにチェンジ。が、結果は虚しくタイムオーバー。
帰路、鳴沢村の温泉「富士眺望の湯ゆらり」で体を温めた。
冷えた体に温泉が染みる。露天風呂からは闇夜に富士山の巨大なシルエットが見えた。
そんな感じで今回のキャンプ&フィッシングが終わった。
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