
2/21(土)
春がすぐそこまで来ているような気がした土曜日。
僕と同じく鼻や目で春の訪れを知覚した人も多いだろう。春は心弾む季節だが、同時に粘膜系までもがウキウキと浮足立ってしまい、杉の植林帯に行こうものなら春到来の歓喜に涙鼻水を吹き散らして咽び泣くことになるわけで。
林業が盛んで隅々まで植樹の魔手が伸びている飯能を越えて、秩父辺りまで来ると杉林も疎らになる。
殊に渓畔林は落葉広葉樹の雑木林がそのまま残されていることが多く、だからこそ春は釣りの季節に相応しい。
杉林の中の道は基本的に手入れが行き届いており、トレッキングやMTBをするには快適だ。しかし景色も生物相も単調で、自然に触れているという感覚はあまり持てない。飯能辺りの低山は純粋にMTBに乗ることを楽しむには最高だが、これからの2ヶ月間は花粉地獄となってしまうだろう。

次の日曜3/1はいよいよ渓流解禁で、最初の1日をどの渓で彷徨うかは重要な問題だ。
なるべく人の来ない場所、という意味でこの石灰谷は最高。今日の目的はあくまで下見だが、解禁はここにしようかと思っていたのだった。
石灰谷、と言うのは僕が便宜的につけた名前で、岩石の組成に由来している。
ところで、この渓のとあるエリアでじっくりと釣りをしたいと思う人はほとんどいないだろう。なぜなら一見すると魚がいるとは思えない場所だから。
しかし確かに魚はいて、数は少ないものの去年の実績でポイントも絞れていた。

ところが渓を歩いてみると砂利の流出が進んでいて、ここぞというポイントはほとんどが砂に埋もれている。強烈な豪雨でもあればあるいは砂が流れるかもしれないが、連続する砂防堰堤が渓の豊かさをじりじりと奪っているようだった。もちろん、それが砂防堰堤の本来の役割ではあるのだが。
ここなら他の釣り人とかち合うことはまずないけど、この状況ではあまりやる気にならない。
もう1ヵ所凄く気になる渓がある。しかしそちらは人が多そうなので、解禁をどこで遊ぶかは悩ましい問題になりそうだ。

いったん道に出て、しばらく歩いてさらに上流を目指す。
山間に遠く見える峰は雪に覆われていた。経験的に言えば、この辺りの山々は関東が雨の予報なら500m~600m以上で雪になりやすく、また比較的長く積雪が残る。

再度入渓し、流れの音を聴きながらランチを。
クッカーは
mont-bell アルパインクッカー ディープ11、熱源はネイチャーストーブの
SOLOSTOVEで、クッカーの中にぴったりスタッキングできる。

渓に雪が残っている場合ネイチャーストーブは燃料の調達が面倒なのだが、今回は楽々着火。渓畔林の雑木林は自然に折れた枝も多く燃料には困らない。

クッカー本体をネイチャーストーブに置いて調理開始。SOLOSTOVEのような二重構造のネイチャーストーブは強大な火力を発揮するので調理も楽だ。

腹が減っていて大方食べ終わった後の写真だが、今日のメニューはシチュー。軽く炙ったパンをいれて。

そして食後はいつも通りコーヒーを淹れる。
豆は
グァテマラ・パラシャを
ポーレックスのミニミルで挽き、
仔犬印のソロ用ドリップポットと
uniflameコーヒーバネット小で抽出。
コーヒーは香りも抜群で大成功。
この後は日が傾くまで遡行を楽しんで本日の遊びは終了。
今日も素晴らしい1日を過ごすことが出来た。
ランキングに参加しています。下記バナーをクリックしてくださると励みになります。
にほんブログ村
- 関連記事
-
スポンサーサイト